2020年12月の読書記録(2)
『オトナのたしなみ』
著者:柴門 ふみ
著者の柴門ふみさんと言えば、
「東京ラブストーリー」「あすなろ白書」など。
若い頃、ドキドキしながら観てました。
最近ではTVで「恋する母たち」が話題になっていたので
最終回だけ観ました。
私の人生では起きそうにない状況ではありますが、
なぜかドキドキしてしまった。(もしかして不整脈?)
内容は、女が年を取るということ、悪口との上手な付き合い方、
孤独な老人にならないためには…。
共感を持てるオトナのたしなみが詰まった指南書的1冊です。
『男社会がしんどい
~痴漢だとか子育てだとか炎上だとか~』
著者:田房 永子
痴漢犯罪が無くならない問題に始まり、保育園不足問題、
コンビニの成人誌コーナー(オリンピック前になくなりましたが)
根深い男社会、理不尽な状況、
おかしいと思ったことに声を上げることが難しい日本。
そして今コロナの時も、国は助けてくれないのか?
と考えさせられました。
『傷ついたあなたへ
―わたしがわたしを大切にするということ
DVトラウマからの回復ワークブック』
著者:レジリエンス
DVは、目に見えなかったり、抜け出すことが難しかったり、
何より当事者でしか分からない、当事者さえも分からない問題があると考えています。
DVやトラウマと向き合い、乗り越えていくことは大変なこと。
この本は、分厚くなく色も優しく手に取りやすいものになっています。
各項目に質問と、チェックリスト、書き込みがあり、
分かりやすくて使いやすくなっています。
実際にDV被害者だった著者の言葉に優しい癒しを感じます。
『傷ついたあなたへ〈2〉
―わたしがわたしを幸せにするということ
DVトラウマからの回復ワークブック』
著者:レジリエンス
『傷ついたあなたへ』の2冊目。
ドメスティクバイオレンス(パートナー間の暴力)が
社会問題となり、知られるようになったが、
若い世代のデートDVなど DVは一向になくなりません。
DVの被害者の女性たちの治療法・回復のための、ワークブックです。
『暴力は絶対だめ! 』
著者:アストリッド・リンドグレーン
翻訳:石井 登志子
『長くつ下のピッピ』の作家リンドグレーンが1978年10月22日、
ドイツ書店協会平和賞の授賞式で
述べられたスピーチが収められています。一部抜粋です。
「知性や理解力は生まれつきのものかもしれませんが、生まれたての子どもには、善良に育つのか、あるいは邪悪に育つのか、ひとりでに芽生える種子はありません。子どもが、連帯意識をもつ力をそなえた、人を信頼できる、心の温かい人間になるか、あるいは冷酷で破壊的な一匹狼になるかは、この世界でその子どもを受け入れる人たちが、子どもに愛情がどんなものかを教えるか、教えずに放っておくかによって決まるのです。」
一文一文が心に響いてきます。
子どものしつけに暴力は不要・・・本当にそう思います。
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